心臓フィットネススタジオ

当クリニックには、検査や診察を行うスペースのほかに、運動療法が行える「心臓フィットネス・スタジオ」を設けました。ビルの5Fから八丁堀界隈の景色を眺めながら、心臓リハビリテーション指導士のもと、有酸素運動や筋トレを行っていただきます。この運動療法には、 (1)心臓リハビリテーション(2)心臓フィットネスの2つのバージョンがございます。運動療法1

心臓リハビリテーションとは

“リハビリ”と聞くと、脳卒中の患者さんや整形外科で手術を受けられた患者さんの歩行や機能訓練をイメージされると思いますが、『心臓リハビリテーション』は心臓病をもつ患者さんに対するリハビリです。心臓病の再発を防ぎ、退院後の生活の質を向上させる手段として、最近とくに注目されています。 心筋梗塞になると心臓の筋肉が壊死し、心臓の機能が低下します。心臓の手術を受けた直後も心臓の働きは弱っています。また、入院生活を続けたことによって体力や体の調節機能も低下していますので、自宅に戻るとしんどさを感じ、どの程度運動していいか分からないという不安も湧いてきます。そのため、低下した体力を安全な方法で回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。 また、心筋梗塞の原因は心臓の表面を走る冠動脈の動脈硬化です。再発予防には、血圧・脂質(コレステロール)・血糖値の管理および禁煙が重要です。減塩食やカロリー制限食といった食事療法とともに、有酸素運動を主体とした運動療法が有効であることが分かっています。 『心臓リハビリテーション』は、心臓病の患者さんが低下した体力を回復し、自信を取り戻して社会復帰でき、さらに心臓病の再発を予防することをめざして、運動療法、患者教育、生活指導、カウンセリングなどのプログラムに参加することです。一言でいえば、心臓病の患者さんが快適で質の良い生活を送るための総括的なプログラムです。

心臓リハビリテーションの対象疾患

心臓リハビリテーションの流れ

1回あたり1時間程度で実施します。運動療法2運動療法3

リハビリに参加された患者さんのご紹介

【70歳代男性 Uさん 慢性心不全・高血圧・不整脈】 仕事を精力的にこなされている方で、趣味の卓球にもはげんでおられましたが、卓球の試合でしんどさを感じたため当院を受診されました。血圧や不整脈のお薬を開始するとともに、リハビリ(週1回、1回1時間)にも取り組んでいただきました。

リハビリ開始前と3ヶ月後の心肺運動負荷試験の比較
心肺運動負荷試験の比較-リハビリ開始前
心肺運動負荷試験の比較-リハビリ3ヶ月後

全身持久力の体力指標である最大酸素摂取量は16 ml/kg/minから26 ml/kg/minと60%以上アップし、体力年齢は70歳から57歳と13歳も若返っておられました!実際、卓球の試合でも以前ほどのしんどさはなくなったそうです。

心臓リハビリテーションにご興味のある方へ

ステント留置術や開心術などの治療技術は近年飛躍的に進歩し、心筋梗塞や弁膜症の患者さんのほとんどが元気に退院される時代となりました。しかし、実際に患者さんにお聞きすると、自宅にもどってしんどさを感じたり、ちょっとした症状でも不安に思われることが多いようです。 当院は、中国地方で初めての外来通院で心臓リハビリテーションが可能なクリニックです。1回1時間、週に1~3回の運動療法で、しんどさや不安感の改善が期待できます。心臓リハビリテーションの適応がない方でも、自費(30分 500円)で運動療法を受けていただくことができます。 参加ご希望の方、ご興味のある方はお気軽にお電話ください。

心臓フィットネスの対象疾患

心臓フィットネスの流れ

1回あたり30分程度で行います。

費 用

項 目 費 用(税込)
心臓リハビリテーション(保険適応) 1回60分 1,350円(自己負担3割の場合)
心臓フィットネス(自由診療) 1回30分 500円
心電図モニター付き心臓フィットネス 1回30分 1,000円
心臓フィットネス 体験レポート